Reach For Tomorrow

日々の一部始終

是枝裕和「海街diary」

6/20 バルト9

愛おしすぎる作品。現時点で今年ベストって言い切っちゃうし、ずっと観ていたい

風吹ジュン演じる二宮さんと、彼女のお店に原作よりフォーカスすることで、日々の時間が積み重なっていく街の話という感じが増して海街diaryというタイトルがよりしっくりくる。あと、この生活が永遠には続かない感じも原作より強い気がする

街の話には当然出会いや別れ、死といった要素があるけど、食べ物や服、建物に宿る記憶が引き継がれていく模様が描かれていて、そういう作品が今自分の中で圧倒的に好み。


食事シーンや何気ないけど少しクスリとしちゃう会話とか細部の豊かさが只事じゃないから生活の美しさが際立つし、物語の説得力が増す

綾瀬はるかの背筋伸ばして生きてる感じも、長澤まさみの直感的に物事の本質捉えちゃう感じも、夏帆の「シュッ」って擬音で泣かせる感じもみんなすき

予告編でもあるけど、広瀬すずが「私がいるだけで傷ついてる人がいる」って言った後の、まえだまえだの返答の素晴らしさは記憶に残りそう。