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Reach For Tomorrow

2017年卒予定の大学生です。日々感じたことを記しておくブログです。

「心が叫びたがってるんだ」が嫌だった7個の理由

「あの花」はリアルタイムで見ていて好きだったから、今回も予告編の感じに若干不安を抱きつつも、それなりの期待感を持って鑑賞した。

結論から言うと、言いたいことがたくさん募る、どっちかと言えば嫌いな作品だった!

主人公が恋愛を通じて成長していく映画としては、それほど甘酸っぱいわけでもなく。かといって、周囲と共に団結して一つのものに取り組んでいく映画としては、周囲のキャラが立ってない印象。(あの花は1クールのアニメだからキャラの深堀りができたのかな)

 

以下、嫌だったところ7個

1. 「想いは言葉にしないと伝わらないよ」的テーマに対する違和感

まずもって、「言葉」を重視すること自体が、本来「運動」を重視する映画との相性が悪い気がする。「あの花」のハイライトの一つに、主人公達が亡くなったヒロインのために打ち上げ花火を上げるシーンがあるんだけど、あれは、まさに想いを言葉ではなくて行動で伝えているからこそ感動的なシーンだったと思っているから、今回は言葉にこだわっているのがガッカリ。

 

余談になるけど、想いを言葉ではなく、行動で伝えるといえば、先日放送されたドラマ「デート」のSPで、杏が長谷川博己に対して行ったフラッシュモブもどきの海兵隊パフォーマンスが良かったです。

 

2. テーマのわりにセリフにパンチラインがない問題

ここが解決されていれば、1の問題はそれほど気にならなかったと思う。

正直、鑑賞後に思い返せる印象的なフレーズが皆無に近い。「スクランブルエッグにしてやる」ぐらいである。学園を舞台にして、一風変わったヒロインが登場するといったら個人的には木皿泉のドラマ「Q10」が好きなんだけど、それと比べるとかなりむむーって感じだ。また、その木皿泉ファンを公言する羽海野チカが書く3月のライオンのセリフはやっぱり凄いなと感心した。

 

3. 夢見がちな性格なら脚本は簡単にかけるのか問題

これは重箱の隅っぽいけど、気になった問題。成瀬順は、いきなりオリジナルストーリーを書き上げるのだけど、この初めて作ったストーリーを30人くらいのクラスメイトがすんなり受け入れる。経験者でもなく、読書家でもない人がいきなりガラケー片手に短期間でそれなりのクオリティのオリジナルストーリーが書けるなんてマジカルすぎる。脳内のインプットをアウトプットする大変さがあるでしょ。

高校演劇を舞台にした「幕が上がる」ではむちゃくちゃ苦戦しながら、脚本書いてるのに!同じ高校生とは思えない!

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4. 母親と和解しない問題

成瀬順が心を閉ざす一因となっている母親。一度距離を縮めたように見えるシーンがあるけど、この母親ときちんと和解するシーンがないと、かなり感じ悪い人という印象を持たざるを得ない。「あの花」のめんまの母親とはきちんと和解したのに。

 

5. クラスメイトないがしろ問題

クラスメイトすごい協力してくれて、みんないいヤツなのに、あのメイン4人(なんなら2人)の痴情のもつれの引き立て役すぎてかわいそう。なんなら、チア部で彼氏がいない子と、DTM部の子に恋の予感が…みたいなことがあってもいいのに。そして、成瀬順はまだ謝罪してない子がいると思うから、ちゃんと謝って!

 

6. アニメーションならではの魅力がない問題

「アニメーションの魅力は、日常の何気ない瞬間が再現されたときに気持ちがいい点にある」みたいなことを細田守が言ってて、常にアニメを見るときはそのことを考えるんだけど、今回、自転車漕ぐシーンや、冒頭の坂を走って下るシーンとかで、カットが早めに割られてて、物足りなかった。神社の前に続いている道の感じは良かった。

 

7. 逆にこちらが励まされました問題

 

「成瀬見てると、逆に俺も頑張らなきゃって思うんだよね」みたいなことを主人公が言う。これは、たまたま先日読んでいた紋切型社会で「震災以降幾多のいい話のエンディングで頻繁に使われたふんわりとした定型文」として取り上げられていたワードだったので、超タイムリーだった。個人的には、海外ボランティア行く人が使うワードの印象だけど。私の努力を、勝手にお前のストーリーの土台にするんじゃないよと、苛立ちを感じるときは確かにある。

 

参照記事

www.cinra.net

realsound.jp