Reach For Tomorrow

2017年卒予定の大学生です。日々感じたことを記しておくブログです。

大根仁「バクマン。」の良かった3点&不満だった3点

 

「バクマン。」を見た。

手際よく話をまとめる手腕はさすがだし、一定程度面白いんだけど、大根さんならもっと面白くなってもいいのに、なんなら映画じゃなくて、連続ドラマだったらどうなってたのかな〜とかつい思った。

映画じゃなきゃいけない意義とかなかった気がするし、ドラマでもっと深掘りしたストーリーで見たかったかも!

 

良かった点
1.スラムダンクをなぞったストーリーにするというアイデア

 

いつも読んでいる「青春ゾンビ」さんで指摘されていたけど、なるほどって感じだった。

hiko1985.hatenablog.com

 
好きな人のために何かを始める→実は才能があって、メキメキ成長→とんでもないライバルが現れる→ライバルとの死闘の中で絶対絶命のピンチが訪れる→ピンチは乗り越えるが、その瞬間がピークになってしまう。というのは確かにスラムダンクと同じ流れで、ジャンプを舞台にした映画ならではの構成だと思う。
 

2. ビジュアルや予告編が公開された時に、バズが起きている

 
神木隆之介と佐藤健の配役が逆じゃないのか、といった論争を含めて、上映前の段階である程度期待値が高い状態でバズっていたと思う。その前に公開されていた進撃の巨人のスベっているムードとは対照的だった。きっちり話題を作るところが大根さんのすごさ。
 
3. 編集に大関泰幸さん
 
イルリメのトリミングをはじめとして、カクバリズム周りのMVを多数手がけている大関泰幸さんが編集でクレジットされていてびっくり&嬉しい。
 


【PV】COMEBACK MY DAUGHTERS "Bored Rigid ...

この曲も大好きだ。

自分のカクバリズム愛は、このエントリにも記されているんだけど、このインディーレーベルに関わっていた人がこんな大きな仕事を手がけていることが嬉しい。

m-tenenbaum.hatenablog.com

不満な点
1.ジャンプのアンケート至上主義に対する問題提起の回収が中途半端な所
 

自分は、よく巷の感想で言われている「漫画への愛情やリスペクト」とかよりも、週刊誌の構造の歪みみたいなものが気になって仕方なかった。

あんな過酷な執筆作業が平然と続くことが単純に恐ろしいし、その結果生み出された作品が、1位の獲得票数1500票くらいのアンケートで判断されているのが違和感あった。ジャンプは今でも250万部近く売れていることから考えると、ほとんどの人がアンケート投票していないのに、そんな仕組みに頼ってることへの違和感が残った。

そして、アンケートで票を増やすための方法として、バトルシーンを増やしたり、新キャラを登場させることを山田孝之演じる編集者が提案しているけど、それって果たして本質的に漫画の面白さに繋がっているのだろうか、単純に興味を持続させるためのインパクト重視の作戦じゃんと思った。

 

桐谷健太演じる漫画家が、中盤そのことについて問題提起を投げかけるが、その回収が中途半端だった。娯楽漫画だから、漫画家が書きたいことを書けばいいって訳にはいかないけど、売れることへの折り合いをもっときちんと描いてほしかったし、打ち切られた中井さんは別誌で連載見つけるとかで、ジャンプで1位を取ること以外にも、漫画家として幸せを感じる方法はあるよってことも提示して欲しかった。

 
2.漫画をブラッシュアップしていく模様がかなり省略されている所
 
これはないものねだりかもしれないけど、主人公たちがいかにして、漫画をうまく描けるようになったかをもっと技術面から教えて欲しかった。打ち合わせのシーンとかナレーションで済ませてたけど、ああいう細部のことをもっと知りたい。1巻しか読んでいない原作なら描かれているのかな?
 
3.新妻エイジがいかに天才かがボヤッとしかわからない所
 
「あいつは天才だ」と登場人物みんなが口を揃える染谷将太演じる新妻エイジの天才っぷりがイマイチよくわからなかった。手塚賞で2人がエイジの新連載を読んだ時に衝撃を受けていたけど、確かに絵はうまいけど、自分は絵だけで漫画を判断することあまりないし、ストーリーとか、他に何がそんなに突出しているのかよくわからなかったのが困った。。