Reach For Tomorrow

2017年卒予定の大学生です。日々感じたことを記しておくブログです。

岸本佐知子×津村記久子 トークイベント「小さな声を聴く」

peatix.com

開催からもう半月以上経ってしまったけど、楽しいトークイベントだったから記録に残しておこうと思う。

 

トークショー概要 

このトークショーは、岸本さんが訳したミランダ・ジュライ「あなたを選んでくれるもの」と津村さんの「とにかくうちに帰ります」が刊行したこと、加えて「あなたを選んでくれるもの」の裏表紙に津村さんがコメントを寄せたことで設けられたイベント。

ちなみに「あなたを選んでくれるもの」の感想はここに↓

m-tenenbaum.hatenablog.com

 

津村さん、岸本さんと私の接点 

津村さんは「ポトスライムの舟」や「君は永遠にそいつらより若い」など著作も結構読んでいて好きな作家だった。

ちなみに、一番好きな作品は「ミュージック・ブレス・ユー!!」 

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

 

なんでこの作者はもう大人なのに、音楽に心奪われる高校生の気持ちをこんなに的確に描写できるんだろう、と読んだときに強く思った記憶がある。

 

岸本さんも、twitterが面白いし(自分は岸本さん経由でSHERLOCKを見始めた)、こないだ読んだエッセイ「ねにもつタイプ」も力が抜けつつ、妄想が爆発していて面白かった。

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

 

 

感想

会場の神楽坂のla kaguは、大学からの帰り道にチャリで通ることがしばしばあったけど、中に入るのは2回目だった。余談になるが、la kagu(ラカグ)という名前は、神楽坂に住むフランス人が神楽坂のことをそう呼ぶというエピソードから取られたらしい。オシャレ。

 

トークショーの最初は「あなたを選んでくれるもの」の感想が中心だったけど、どんどん脱線して色々な裏話を聞けて面白かったので一部抜粋。

  • 2人は意外なことに初対面らしい。津村さんが前にインタビューで、「日本人の作家に影響を受けてしまうのが嫌だから海外の作家しか読まなかった時期がある」って言ってたから、2人はもっと早く接点があったと思っていた。
  • 参加者から「最近笑ったのはいつ、どうしてですか?」って質問があったときに、二人がキングオブコントの話になった。津村さんも岸本さんもロッチに加えて、巨匠のコントが面白かったと言ってて強く納得。岸本さんは巨匠のライブに行ったこともあるらしい。
  • 岸本さんは、津村さんの作品で描写されるディテールが好きらしい。説明的なセリフがなくても、ディテールについて書かれた文章を読むことで、その人の性格やひととなりが伝わってくるところに痺れるらしい。「生きるってことはディテールの積み重ねじゃないですか?」というパンチラインも飛び出した。
  • 津村さんのデビュー作のタイトルが、「君は永遠にそいつらより若い」という衝撃的にかっこいいタイトルに決まった由来についても話題に。このタイトルについては、朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポンでも2人が褒めてた。ただ、このタイトルは編集者が決めたもので、津村さんが考えていた仮タイトルの中には「マンイーター」(FF5)や「There She Goes」(ラーズの名曲)も念頭にあったとのこと。