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日々の一部始終

1.4でプロレス観戦デビューに至るまでと、その感想

1.4に東京ドームにプロレスを見に行った。

最近気になっていたので、誘われた時は前のめりで参加を即決。

初めてのプロレス観戦だったので、知らないことがたくさんあったけど、それでもかなり楽しく、なんなら泣きそうな瞬間もあったので感想を残しておく。

プロレスに興味を持った理由

興味を持ったきっかけは主に2点ある。

1点目は、オードリー若林&西加奈子の影響。友人の勧めもあって、オードリーのANNを去年ぐらいから聞くようになったのだが、そこで春日が不在の回に、ゲストで西加奈子が来てプロレスにまつわる話をしていて、なるほどこれは楽しそうだと思った。若林は西加奈子の勧めでプロレスを見るようになったのに、西加奈子がそのことを忘れてたってオチも好き。

 

だから「30代・・・この歳で先輩もいっぱい居て後輩も居てこれからどうやってお笑いやってくんだろう」って飲み屋で真面目にしてたら、西さんがもう凄い熱い眼で凄い勢いで入ってきたから。それまでちょっと酔っ払って下向いてたのに「若林くん、それなら棚橋選手やで!」つって。「棚橋選手?」って言ったら「新日の棚橋選手やー!」って

 

俺は今まで上手に負けるとか、負けを自分の中で物語として昇華するっていう価値観がプロレス見るまでなかったからね。『スベったらスベった、ウケたらウケた』の二元論だったから、20代の時に知っといたら良かったって思った

その回のラジオの感想はここにも書いた

m-tenenbaum.hatenablog.com

 

西加奈子が今のプロレスをした直木賞受賞会見もインパクトがあった。

1月4日の東京ドームはだいたい行くんですけど、私が作家になってから行ったときは本当に(客席に)人が少なくて。で、棚橋選手って、いままでにいない(タイプの)選手だったので、チャラいとか、プロレスラーっぽくないと言われたりとか、ベビーフェイス(善玉)なのにすごいブーイングに遭っていたんですね。

でも、新日本プロレスは今、めちゃくちゃ盛り上がっているんです。やっぱりそれは、棚橋選手だけでなく、真壁(刀義)選手とか、中邑(真輔)選手とか、すばらしい選手たちがすばらしい試合をただ見せてきた、全力でプロレスを愛して見せてこられたっていうことで、今があるんですね。 

去年の1月4日はドームがギチギチになって、棚橋選手がそれを見て、「プロレス信じてやってきてよかったです!」とおっしゃって。私はそれを勝手に文学界にあてはめていて、文学界ではいま本が売れないって言われていて、たとえば飲み屋とかでおじさんに、「(文学は)太宰で終わった」、「最近の作家なんか読めへん」って言われたこともあるし、「小説を書くことじたいがダサい」と言われたことも。でも、今はすごい作家、すごい「選手」がそろってて、全力で小説を書いてて、絶対また盛り上がると私は思ってて。で、いつかきっと、「小説を信じてやってきてよかったです!」と言いたくて……うーん。私、なんの話をしてたんでしたっけ。とにかく、プロレスからは、めちゃくちゃ勇気をいただいてます。

 

2点目は、九龍ジョーの「メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方」の影響

メモリースティック  ポップカルチャーと社会をつなぐやり方

メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方

 

 

ここでは、cero、前野健太、坂口恭平、山戸結希などといった人物にも焦点を当てながら、その背景も描くまさに九龍さんにしか書けない横断した内容になっている本で、ここでも西加奈子とプロレスの話が出てきて興味を持った。

 

実際に観戦した感想

・やっぱり最近ブームと言われているだけあって、若い女性ファンの方もたくさんいた。

 

・「所詮、結果は初めから決まっているんでしょ?」みたいなこと言う人いるけど、別に観客にはその結果が最後までわからないんだから関係ないなーって思う。冷静なこと言ったら映画とかもそれは当てはまるし。「アイドルは口パクだから」みたいなこと言う人と同じくらい無粋。

 

・超真剣に体張って人々を楽しませようとする人たちのかっこよさったらないなーって心打たれた。

 

・中邑選手、超人気!

・柴田選手、戦い方がかっこいい!

・棚橋に勝ってもらいたかったけど、オカダカズチカが勝って歴史の変わる瞬間に立てたのでそれはそれで良かった。

 

・総合格闘技やボクシングと違って、ただ強ければいいってもんじゃなくて、どう観客を魅せる戦いをするかが大事そう。

 

・最近人気になった理由はアイドル人気と同じように、人々がストーリーを求めることと関連がある気がした。

 

・メモリースティックにも書かれていたけど、野次も含めてのプロレスだった!