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日々の一部始終

楠木建 「好きなようにしてくださいーーーたった一つの仕事の原則」

最近就活中なので、どうしてもビジネスよりの本を読む機会が多い。この前は個人的には「ストーリーとしての競争戦略」でおなじみの楠木建の本を読んだ。

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則

 

 きっかけはこのブログから。

outward-matrix.hatenablog.com

内容は、newspicksで著者が持っているお悩み相談のコーナーの連載を本にしたものだそう。

最初はなんだかんだ他人事のように読んでいたのだけど、途中で思わず手が止まった箇所があった。それは、比較が容易な具体的なスペック(年収、職種など)に基づいたキャリア選択を行っている学生に対する問題提起の箇所にあった。

ほとんどの人が年収の高い仕事に惹かれます。そりゃまぁ、給料は高いに越したことはない。しかしそれ以上に、「なぜより多くの給料が欲しいのか」、裏側にある自分のツボを知る方がもっと大切です。それはすなわち、「自分と自分の生活にとって本当のところ『お金』はどういう意味を持っているのか」に対する答えを出すということです。

(中略)

価値観に根ざした仕事への構えができていないと、それが具体的で客観的なスペックなだけに、安易に目先の給料が高いほうに流れ、結果的に肝心の好き嫌いが台無しになるおそれがあります。

 

これは、今まさに自分の中で明確な答えが出せなくて困っていた問題だったからむむむとなった。

ついこの間、友人と話している際に「お金何に使いたい?」みたいな話題になり、「まず旅行かな、あとは、ちょっとおしゃれな服とご飯(あとは本とか漫画を躊躇せずに買う)。タワマンや高級車とかにお金を使う神経がマジで理解できない、ダサい」と答えたら、「社会人になったら時間ないからそんなに旅行できないじゃん。あと、お酒も飲まないじゃん。そうしたら、そんなにお金稼ぐ意味ないじゃん?」と返され、正直、仕事を選ぶ際の優先順位として給料の優先順位はそこそこ高く設定しているのに、これマズイなと思った。まぁ、長期的には家族ができて...みたいな話もあるかもしれないけど、現状なかなかに非現実的。

 

著者はそんな人たちに向けて、このようなアドバイスをしている

あなたにおすすめしたいのは、この際じっくりと腰を据えて、「具体と抽象の往復運動」を脳内でしつこくやってみることです。これこそが、職業の選択のみならず、あらゆる仕事にとって決定的に重要な能力だというのが僕の見解です。

これは僕も似たようなアドバイスを受けたことがあったが、アドバイスの意味を真には理解していなかったから、お金の部分まで応用できていなかった。反省

ちなみに受けたアドバイスは、 

  1. 色々な経験をする
  2. その経験からワクワクしたこと(嫌いだったこと)を抽出する
  3. 2で抽出した要素が当てはまる未経験のことはないかを探す

 

ダメな例:映画館のバイトをしていた→映画業界を目指す

ましな例:映画館のバイトをしていた→たくさんのスタッフと協力してお客さんをもてなすのが好き→ホテル業界も受けよう

 

みたいな感じ。