Reach For Tomorrow

日々の一部始終

山井太「スノーピーク 『好きなことだけ!』を仕事にする経営」からユーザーに焦点を絞ることを考える

 ユーザーのことを考えるという、至って当たり前のことをもう一度改めて考えてみようと思っているときに読み返したのがこの本。

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

 

 個人的には、スノーピークといえば、フジロックでキャンプをしている人たちが使っている人がいるアウトドアブランドというイメージであった。キャンプは、フジロックのときだけしかしない私は、高価だけど圧倒的な高品質商品を展開しているといった知識も皆無であった。

 スノーピークのミッションステートメントには、「自らもユーザであると言う立場で考え、お互いが感動できるものやサービスを提供」と記されている。これだけだと、正直どこの会社でもあるようなメッセージであると思う。

 ただ、このミッションステートメントを実行するためにどこまで踏み込んでいるかという観点から見ると、スノーピークはかなりエッジが立っているのだなと感じた。

 特に以下の2点が代表的なものだと感じた。

①商品の永久保証

②ユーザーと直接語り合うイベントの開催

また、これらの施策は、もちろんユーザーのことを考えた施策であると同時に、副次的な効果もかなり高いものだと思う。①は製品の開発力、②は社員のモチベーション向上といった効果も狙うことができる。 

そういった施策が複合して、熱心なファンを作り出すことに成功し、下記のようにデジタルでも良い反応を獲得できているのだなと思いました。

www.nikkei.com

これが最終的には、消費者価値を高めることにつながっていくという理解をしました。