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日々の一部始終

佐渡島庸平「ぼくらの仮説が世界をつくる」

最近読んで面白かったのがこの本。間口が広くて、インターネットに興味がある人、出版に興味がある人、自己啓発的な本を探している人にも刺さる部分があるはず!

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

佐渡島さんの経歴を簡単に紹介すると、最初は講談社の編集者として「宇宙兄弟」や「ドラゴン桜」に携わる。その後、ITの本格的な普及を受けて、今後は作家の持っている世界を本という形だけに留まらずに、様々な形で読者に届けることが大事になるという考えを持って、独立してコルクという会社を創業して、今に至る。

自分は、遅ればせながら今年の初めくらいから注目していて、トークイベントに参加してこんなブログも書いていたり。

m-tenenbaum.hatenablog.com

 今年、Webの記事で一番面白いと思った記事も佐渡島さん関連のこの記事。

www.e-aidem.com

 この本では、独立しようと思った経緯、村上春樹が世界で売れている意外な理由、面白さの定義、これからの編集者は何を考えるべきか、なども書かれていて、思わずメモをたくさん取ったけども、自分が一番刺さったのは、佐渡島さんのモチベーションに関する発言。

 

エンターテイメントに関わる上で、もっとも大切なのは、「やりたいことがある人」です。

そして、やりたいことがある人は、確実に自分の好き嫌いをはっきりと把握しています。好き嫌いがわかっているというのは、自分の欲望のあり方を正確に把握しているということだからです。

「何がやりたいのか?」を把握すること。そのために、自分の好き嫌いを理解すること。それが重要なのです。

 

なぜこの発言が刺さったかというと、最近、就活をしていて社会人の方と話す機会が多く、そこでよく言われるのが「結局、何がしたいの?」で、それについて、いつもぼんやりした抽象的なことを答えてしまっているからだと思う。

 

佐渡島さんとの関わりが深い、「働きマン」の安野モヨコさんのインタビューでも、同じように好き嫌いを把握する重要性が語られていた。

wol.nikkeibp.co.jp

自分の心をきちんと癒すには、”自分が何を好きだと感じ、本当に幸せと思うことは何だろう?”と自分に問いかけて、それを見つけておくことだと思います。

 

自分の好きなことと言えば、夏の夜の散歩と、お菓子を食べながら深夜ラジオを聴くこと、旅行、読書ぐらいしか思いつかないから増やしていきたいな。

 

www.sensors.jp

コルクの社員の方のインタビュー。これもまた、新しい編集者像の輪郭が浮かび上がってくる