Reach For Tomorrow

日々の一部始終

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

濱口竜介「カメラの前で演じること」〜映画「ハッピーアワー」テキスト集成〜

12月によっぽどのことが起きなければ、今年見た映画で一番好きだったのが「ハッピーアワー」であることは揺るがなさそう。 キネ旬の2015年の日本映画ベストテンでは、「恋人たち」、「野火」に続いて第三位になっているけど、個人的にはその上位2作より圧倒…

最果タヒ「きみの言い訳は最高の芸術」など、最近読んだ本のこと

最果タヒ「きみの言い訳は最高の芸術」 きみの言い訳は最高の芸術 作者: 最果タヒ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 最近至る所で注目を集めている最果タヒさんのブログに書かれていた…

「半分のぼった黄色い太陽」とアディーチェのこと

2,3年前にも読もうと思って図書館で借りたけど、挫折してしまったアディーチェの「半分のぼった黄色い太陽」に再トライして読み終えた。最年少でオレンジ賞という女性作家が英語で書いた本の中でその年最も優れたものに与えられる文学賞を受賞し、世界に注目…

Enjoy Music Clubの新曲を聴いて、インターネットの白魔術を考えた

Enjoy Music Clubがロロの三浦さんを招いた新曲「100%未来」がポップカルチャー愛に満ちてて超良い。 【&】EMCとロロの三浦さんでポップカルチャー・ラブソングを作りました↓ https://t.co/7K8Tn8IC3iヒコ氏による解説ブログはこちら↓https://t.co/EOXZhhvMy…

フランクル「夜と霧」とイーストウッド「ハドソン川の奇跡」 〜命を数えるということ〜

大学生の時間のあるうちに、きちんと名著を時間をかけて読むというのも大事なんだろうなと思って手にとって読んだ本がフランクル「夜と霧」。 内容は以前から知ってたけど、特に理由もなく読んでいなかった。 夜と霧 新版 作者: ヴィクトール・E・フランクル…

池田純一「〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神」を読んで、是枝監督のことを思い出した

〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神 (講談社現代新書) 作者: 池田純一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/05/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る この本を手に取ったきっかけは、映画の「ズートピア」にある。 内容には…