2016年5月に読んだ本
小説の感想で1記事を書けるほどの語彙力や文章力はないのだけども、だからといって読書メーターに記録だけを残すだけでももったいないので、これからは各月毎にまとめて紹介しようと思った。
1. ラッタウット・ラープチャルーンサップ 「観光」
- 作者: ラッタウットラープチャルーンサップ,Rattawut Lapcharoensap,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/08/30
- メディア: 文庫
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このブログで紹介されていてずっと前から気になっていた本
豚に「クリント・イーストウッド」という名前をつける主人公が登場する「ガイジン」が面白かった。
優れた物語を読んだというだけでなく人と世の真実を知った、と読者が思うような短編を書ける作家は極めて少ない。ラープチャルーンサップはそういう貴重な作家のひとりである。
2.シーナ・アイエンガー 「選択の科学」
- 作者: シーナ・アイエンガー,櫻井 祐子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本
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留学中、ベタではあるがTEDをいくつか見て勉強していた。その中でも、記憶に残ったのが、この本の筆者でもある彼女が話したこのスピーチだった。
この本自体も面白かったのだけど、図書館で借りたのでそもそもかさばるし、メモを残せないからあまり内容が自分の中で整理されていない。今度読むときは文庫版で。
たとえささいな選択であっても、頻繁に行うことで、「自分で環境をコントロールしている」という意識を、意外なほど高めることができるということだ。
人間の自己決定権や無力感の捉え方は、外部の力だけで決まるわけではない。人間は、世界に対する見方を変えることで、選択を生み出す能力を持っているのだ。
たとえ状況が自分の手に負えないように思えても、自分の力で何とかするという気持ちを持つことで、より健康で幸せな日々を送ることができる。
3. ケリー・マグゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」
「サーチ・インサイト・ユアセルフ」を読んだときにも書いたけど、最近は心を強くすることに関心が向いている。その流れで読んだ本。
一日分でもいいですから、その日に行なった選択をふり返ってみてください。一日の終わりに、「自分がいつ目標を達成するための選択、あるいは妨げてしまう選択をしたのか」を分析してみましょう。そのように自分の選択をふり返って意識することで、いい加減な選択の数が減っていきます。それにより、意志力は確実にアップします。
問題は、理論をインプットした上で、どう日々の生活に落とし込むのかという点にあると思う。それができないと、いつまでたっても、いろいろな本を読むことに時間を費やすだけで、意味がないなーと。
そのほかの本はなんだかんだブログに感想を書いているのでよかったら読んでみてほしい。