大根仁「バクマン。」の良かった3点&不満だった3点
「バクマン。」を見た。
手際よく話をまとめる手腕はさすがだし、一定程度面白いんだけど、大根さんならもっと面白くなってもいいのに、なんなら映画じゃなくて、連続ドラマだったらどうなってたのかな〜とかつい思った。
映画じゃなきゃいけない意義とかなかった気がするし、ドラマでもっと深掘りしたストーリーで見たかったかも!
良かった点
2. ビジュアルや予告編が公開された時に、バズが起きている
【PV】COMEBACK MY DAUGHTERS "Bored Rigid ...
この曲も大好きだ。
自分のカクバリズム愛は、このエントリにも記されているんだけど、このインディーレーベルに関わっていた人がこんな大きな仕事を手がけていることが嬉しい。
不満な点
自分は、よく巷の感想で言われている「漫画への愛情やリスペクト」とかよりも、週刊誌の構造の歪みみたいなものが気になって仕方なかった。
あんな過酷な執筆作業が平然と続くことが単純に恐ろしいし、その結果生み出された作品が、1位の獲得票数1500票くらいのアンケートで判断されているのが違和感あった。ジャンプは今でも250万部近く売れていることから考えると、ほとんどの人がアンケート投票していないのに、そんな仕組みに頼ってることへの違和感が残った。
そして、アンケートで票を増やすための方法として、バトルシーンを増やしたり、新キャラを登場させることを山田孝之演じる編集者が提案しているけど、それって果たして本質的に漫画の面白さに繋がっているのだろうか、単純に興味を持続させるためのインパクト重視の作戦じゃんと思った。
桐谷健太演じる漫画家が、中盤そのことについて問題提起を投げかけるが、その回収が中途半端だった。娯楽漫画だから、漫画家が書きたいことを書けばいいって訳にはいかないけど、売れることへの折り合いをもっときちんと描いてほしかったし、打ち切られた中井さんは別誌で連載見つけるとかで、ジャンプで1位を取ること以外にも、漫画家として幸せを感じる方法はあるよってことも提示して欲しかった。