2017年1週目のこと その2
1月1週目のこと。第1弾はこちらから
4日にはアップリンクの見逃した映画特集で「スポットライト 世紀のスクープ」を見る。
めちゃくちゃ面白かった!信仰にまつわる問題やお仕事映画としての面白さもあるけど、ボストンの「街」に住む生え抜きとよそ者について語られた映画だった。
ボストン・グローブ社に新任した局長(よそ者)が最初に「バンビーノの呪い」(ベーブ・ルースがボストン・レッドソックスからニューヨーク・ヤンキースに移籍して以来、レッドソックスがワールドシリーズで勝てなくなった逸話)にまつわる本を読み、最初の編集長会議みたいなシーンでも、ペドロ・マルティネス(当時のレッドソックスのエース)に関する話に興味をそれほど示さず、いきなり教会の事件に踏み込む。
一方でボストンの生え抜きである記者たちは、ボストンにまつわる慣習に無意識に囚われていて、教会の暗部に踏み込む新局長や弁護士をうさんくさい人扱いするけど、彼らとの交流を通じて、ボストンにまつわる「呪い」を解いていこうとする。そして、彼らのボストンっ子としての強みが活きる。事件の被害者から被害状況を聞き出そうとする際に、地元民ならではのトークで共感を示そうとする。こういった脚本の妙を感じながら楽しめた。フェンウェイパークやクラムチャウダーが出てくるのもボストン映画だった。
アップリンクの見逃した特集は、去年も「グッド・ストライプス」を見たので、これまたお正月の恒例行事になりつつある。嬉しい。
5日はAirbnbやっている知人に頼まれて、香港からの観光客夫婦を上野駅に迎えにいく。彼らと待ち合わせをする際の目印として自分の服装を伝えたところ、向こうはその返信で自撮りを送ってきて、なんとなくグローバルを感じた。自分は自撮り送れず。会って話してたら、「日本人は英語が話せない人が多いけど、君は違うね」的な褒められ方をされて、まぁそんなひとくくりにしなくてもと思うけど、ほめ言葉を素直に受け取った。
待ち合わせの前後に遅ればせながら植本一子の「かなわない」を読む。
子どもを産んだら「お母さん」になれるんだと思ったらそうじゃなかった。私は自分が生まれた時から何も変わっていない気がする。子どものままかと言えばそうではなく、ただ知恵だけがついた。お母さんであり女であり少女であり私なのだった。「お母さん」だけになれたら、こんなに苦しい思いをすることもなかったのだろう。私はいろんなものに未練がある。
周りに母親になった人がいないから、母親になるってことのリアリティがビシバシ伝わってきた。
あと、ECDの奥さんってことは内容紹介から知っていたけど、シャムキャッツ・cero・スカートなどとも交流がある人というのは知らなかったので、5年くらい前の東京のインディーシーンを振り返る面白さもあった。 次出るこれも読みたい。
ちょっと運動を兼ねて、上野までチャリでいったら、寒さもあって帰り道にまぁまぁバテる。
6日は、普段行かない理工キャンパスにいって、この本を借りた。
あとは、バナおぎドリーのもろもろの話を見た記憶しかない。年末、矢作さんがラジオの生放送で婚姻届を出したのよかった。