2017年5週目のこと
29日(日)
一日勉強してたけど、範囲は既にある程度網羅して勉強していて、時間を持て余していたので、図書館にあった本に手を出す。
初めの章で、ヒッチコック「サイコ」が観客の感情を揺り動かすためにいかに工夫をしているかの説明がとてもロジカルで面白かった。
家に帰ったら、ナダルとフェデラーの全豪決勝がテレビで流れていたので、目を離せなくなる。35歳で、テニス史上最もグランドスラム優勝回数多いフェデラーでも優勝が決まった時は飛び跳ねて喜びを表現するのか〜と驚く。これから先の人生で飛び跳ねて喜ぶようなイベントがあるのかと思ったりした。
30日(月)
肝心のテストの日。全く出来てない訳ではないけど、不安は残る出来。最後の大学のテストだ、みたいな感慨はまるでなかった
テスト後、色々教えてくれた友達にテストの報告をしていたら、色々あって3月に旅行に行く流れになって楽しみが増えた。あと、なぜか大量のコピーを頼まれて黙々とコピーした。
その後は紀伊国屋に寄って、友達と新宿の「ドミニカ」というお店にカレーを食べに行った。
沙村広明「波よ聞いてくれ」のカレー屋さんのモデルになっているとか。辛さ抑えめにしてもらったけど辛かった。でも美味しかった。これから通うことになりそう。
31日(火)
「ドクター・ストレンジ」を見に行った。キャストが好きな人多かったので、普通に満足した。
もう一つの授業で写真を撮る課題があったので、新宿をブラブラする。平日の午後をのんびりすることができる日も残り少ないことをさすがに意識する。学生時代にしておくことって、遊ぶことよりもこういう平日の午後にブラブラすることとか、美味しいランチを食べに行ったりすることだと思ったり。
カルテット3話、話題になってるけど本当に驚きの展開だった。ただ、満島ひかりの会社員時代のいじめられ方には今ひとつピンとこなかった。その後の松たか子の「軽井沢帰ろう」でかき消された感はある
2/1(水)
話題になっていたので手に取り、ちょこちょこ読み進めていたこの本を読み終える。
言われたら当たり前だけど、意外と盲点なことがたくさん書いてあった。かいつまんでいうと、高齢化が進む中で、今まで通り65歳で定年して、死ぬまで暮らしていくような従来のライフスタイルを維持するのは難しそうだから、どうしたらいいか?みたいな話。
2日(木)
この日は、大学に行った後、スコセッシの「沈黙」を見た。途中でリーアム・ニーソンが出てくるんだけど、クワイ=ガン・ジンに見えてちょっとニヤついてしまった。
遠藤周作の小説は、中三か高一のときに読んだんだけど、改めてその小説の奥行きの深さに驚く。最近読む小説は、日常のことを書き連ねた話が多いので、たまには世界観をとんでもなく揺さぶってくるような小説を読む必要も感じた。
3日(金)
この日はNetflixで「裏切りのサーカス」と「イミテーション・ゲーム」を見て、カンバーバッチ祭りを開いた。 実はカンバーバッチだけでなく、マーク・ストロングもどちらにも出ていた。
「裏切りのサーカス」は、前に見たときは難解な話という印象だったけれども、今回はけっこうすんなり理解できて、その渋いかっこよさを堪能できた。コリン・ファースやトム・ハーディーなど初見時によく知らなかったキャストの顔を認識できるようになったことが大きいかも。
「イミテーション・ゲーム」は、アラン・チューリングの波乱万丈な生涯をソツなくまとめた印象が拭えなかった。もっと面白くできた気がしなくもない。
4日(土)
この日は喫茶店で黙々とレポートを書いて提出した。平松洋子のエッセイを読んで、普段は頼まないレモンティーを頼んだけど、あまり美味しくなかった。
SamphaのアルバムをApple Musicでヘビロテする。The XXの来日公演で前座をしていたときの演奏はそれほど引き込まれなかったけど、音源はとてもかっこいい。
時間があったので、植本一子さんの「家族最後の日の写真」写真展を見に行って、そこで新刊を買った。本人がいらっしゃってちょっとドキドキした。
2017年4週目のこと
この週はテストが気掛かりすぎて記憶がぼんやりしている。
22日(日)
この日は錦織とフェデラーの試合を見ていた記憶がある。
23日(月)
授業出て勉強した。
24日(火)
アカデミー賞のノミネートを見た。エマ・ストーン&ヴィオラ・デイヴィス&オクタヴィア・スペンサーの「ヘルプ」組がノミネートされてて嬉しい。
「住住」が面白くて視聴継続を決意する。CM前に流れる3人のイラストに見覚えがあると思ったら、自分が持っているEMCのTシャツのデザインを描いているボブa.k.aえんちゃんさんだった。
25日(水)
記憶がない。タラレバ娘は1話で断念した。漫画から読みたい。あと、逃げ恥はファンタジーでタラレバはリアルって言う人多いけど、今ひとつピンとこないし、なんならみんなが言っていることを繰り返して言ってどうするの?的なことも思う。
26日(木)
バイトに行った記憶がある。
ラジオから流れてたのがきっかけで知った土岐麻子の新譜がとても良い。
表題曲の歌詞が好き
彼女は19歳 本当は一切
傷つきたくないからで
17平米 9万1000円
狭くて高いワンルーム
誰を愛したって 終わるでしょ、なんて
本気で言うの
おばけが出そうで シャワーが苦手
染めたての髪を洗えば
排水溝へと
鮮やかに流れる一面のピンク!
土岐麻子とトミヤマユキコと綿矢りさが個人的に理想のワセジョのイメージ
27日(金)
元バイト先の飲み会。懐かしい人たちがいて旧交を温めた。就活の相談をちょっとだけされるものの、記憶がすでに曖昧になりつつあることを実感する。役に立てなくてすまない気持ちになる。
28日(土)
黙々と勉強した。夜はオードリーのANNで若林がインフルのため不在で春日だけになったところにネタライブメンバーが助っ人で参加する回に。1年前くらいにあった同様のシチュエーションの時が個人的に好きだったから、今回はそれと比べるとそうでもなかったけど、それでも面白かった。
2017年3週目のこと
15日(日)
The XXの新譜がかっこよくて繰り返し聴く。
このDrakeのカバーもかっこよい。
この日はiPhoneの電池残り40%くらいで突然切れて慌てる。友達の話を聞いて調べてみると、自分のiPhoneが無料補償対象製品だったことが発覚したので、近日中に換えようと決意する。あとは関ジャムの歌分析と乃木坂工事中の成人メンバー特集が面白かった記憶
この日はインスタで見た、永井博デザインのロルバーンのノートを買う。ロンバケ仕様。大瀧詠一好きの母親にあげたら喜んでくれたのでよかった。
16日(月)
この日は授業を受けた模様。昨年落とした授業なので、今年は落とすわけにはいかず、年末からちょこちょこ復習もしていたりするのでなんとか単位ほしい。
17日(火)
土曜日の岩盤浴の衝撃がすごかったので、岩盤浴に再び行きたくなるものの、まぁまぁ値段が張るので、サウナに切り替える。いきなりのサウナの誘いにのってくれそうな優しい友達がいたので、彼の家の近くの三茶に赴く。
行く予定だった「駒の湯」がまさかの閉店というハプニングに見舞われるも、友達が逆に面白がってくれて助かる。こういう関係の友達を大事にしたい。結局「弘善湯」なる銭湯に行った。水風呂がなかったのが残念だった。
夜は「カルテット」の初回を観る。高橋一生のキャラが「最高の離婚」の瑛太と近くて、改めて瑛太が好きなことを実感する。(高橋一生も普通に好きだけど)ただ、瑛太は木村カエラと結婚できちゃうようなイケてる人間であることは常々忘れないようにしたいと思っている。
18日(水)
この日は、4月からの研修の準備のため、電話で英語を話さなければいけない事態を迎える。相手の発音もさることながら自分の発音もひどいものがあるので完全にコミュニケーション不全に陥る。「S」と「H」を聞き分けられないってどういうことよ。そもそも卒業できるか決まってないのよ、こっちはと勝手な都合を押し付けたくなった。
夜は友達とご飯を食べて楽しかった。丸の内でご飯を食べられるような人間になったのかと感慨深くなり、誘ってくれる人たちへ感謝した。
19日(木)
テストに備えて、中高一緒の友達にわからないところを質問しまくる。そのあと、ご飯を一緒に食べる。二人ともまだ社会に出ていないので、どうしたってステータスや周りの目を気にしちゃうけど、そういうのって結局自分の幸せにつながるかどうかだよね見たいな話をした記憶。もうちょっと深かった気がするけど、言語化できず。
恩田陸「蜂蜜と遠雷」が直木賞をとったニュースを耳にする。年末にあまりに色々な所で良い評判を聞くので読んでみたところ、確かに面白かったので納得。
20日(金)
この日は久しぶりに9時ごろに起きられて朝からいい気分になる。ノンストップで設楽さんが、ラジオでお馴染みの椎葉さんの富士山6合目で断念事件を話していて笑った。
この日は基本勉強してたっぽいけど、話題のこれを読んだ。
夜は「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングが来る試写会の争奪戦に惨敗した。
21日(土)
昼に友達と卒業旅行の計画を急遽立てることになった。なんとなく年末に話を振っていたけど1時間くらいで日程とか行くメンバーとか矢継ぎ早に決まっていった。周りの人達を見ると、もっと前から決めているのが普通なので、私の友達だいたい暇な人が多いっぽい。
夜は前のバイト先の人達とご飯食べた。前のバイト大変だったし、早めに辞めるのが正解だったねというなんともまあ無責任な話で笑い合ってた
2017年2週目のこと その2
1月2週目のこと。その1はこちら
11日(水)
図書館で勉強しつつ、本を読んだ。
最初はこれ。
卒業できれば来年からは営業の仕事につくことが決まっているけれども、そんなに営業に適性があるとも思えないので手に取ってみた。とりあえず、営業ってのは断られるのがデフォルトで、そこで心が折れないためには、自分の内面の葛藤をひとまず置いておいて、自分の役割を具体的に認識しておきましょうって話だった。
ユリイカのアメリカ文化特集も読んだ。
ユリイカ 2017年1月号 特集=アメリカ文化を読む ―カウンターカルチャーの新しい夜明け―
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長谷川町蔵さんの、イーストウッドの「グラン・トリノ」の主人公にトランプ支持者のマインドセットを見出すという記事が面白かった。ちなみに自分も「グラン・トリノ」の世間での圧倒的な評価の高さにいまひとつピンときていない。その時期なら「インビクタス」の方が好き。
「ラップは”いま”を映しているか」を読んだこともあって、とりあえずこれ早く読みたいなって思った。
ラップ・イヤー・ブック イラスト図解 ヒップホップの歴史を変えたこの年この曲
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12日(木)
やりたいこと・やらないといけないことがごちゃごちゃしていて気持ちが落ち着かなかったので、とりあえず色々書き出して、テストまでの勉強の計画を考えたりしていた気がする。とりあえずこの日も早起きできなかったと思われる。
確かこの日に年末からちょこちょこ見ていたブリット・マーリング&ザル・バトマングリ「The OA」を最後まで視聴した。
ブリット・マーリングは松田青子さんの「ロマンティックあげない」に書いてあった
映画の脚本を読むと、女性が二人だけのシーンになると、必ず男の話をしている。女性に関するこういうものの見方を増長する手助けをするほどには、自分の仕事を好きじゃない
って答えたインタビューで気になっていたし、共同監督のザル・バトマングリは、弟がVampire Weekend(大好き!)のロスタム・バトマングリだったのでもうこれは見るしかないとNetflixにあがったときから思っていた。
ちなみに松田青子さんのエッセイの感想はこちら
The OAは、とにかく丁寧に世界観を築いているなという印象。臨死体験や見た人が話題にする謎のダンスを含めてすごくオカルトな題材なんだけど、それを冷たく綺麗な画面や役者の演技で本当にその世界が実在するような説得力があった。
あと気になったのは、1話が71分、2話が58分、3話が61分のように各エピソードで時間がバラバラになっていたこと。日本のドラマと違って、脚本が最後まで完成した状態で撮影して、全体の物語からうまく8話に分けたのかなと思った。
13日(金)
知り合いが読んでいたのに触発されて、綿矢りさ「手のひらの京」を読んだ。
留学中に読んだ「かわいそうだね?」や「勝手にふるえてろ」にあった尖った部分が丸くなっていた気がする。
川島雄三「しとやかな獣」も見た
去年履修した映画の授業でオープニングだけ見て、劇伴が実験的すぎて度肝抜かれた作品。2017年に見てもかなり新鮮。団地に住み、家族ぐるみで人を騙して金を集めようとする家族と、その被害にあう人と、その家族から更に金を奪おうとする人が集まるブラックコメディで、年末に見た溝口の「赤線地帯」に引き続き、強かな女性を演じた若尾文子をはじめ、登場人物の一筋縄じゃいかない感じとトリッキーな演出が頻繁に飛び出すので、団地の一室からほとんど外に出ることがないということを忘れてしまうほど飽きないで見てられる。
14日(土)
この日は、スタバで勉強していたら隣の席の人も同じ法律の勉強しているし、マリメッコのペンケースも同じだしで気恥かしくなったり、健康ランドに行って岩盤浴デビューしたら、想像をはるかに上回る気持ち良さで癖になりそうになった休日でした。
2017年2週目のこと その1
8日は午前中に用事を済ませて、午後はのんびりしていた記憶。
Pictured Resortのジャケットを担当していたこともあり、ちらちらTLで名前を見かけていた石山さやかさんのデビュー作を読んだ。
「断片的なものの社会学」の岸さんが推薦していたことも納得のお話だった。何事もない日常のその何事かを丁寧に掘り起こす話。青春ゾンビでのレビューもとても素敵。
夜は、tofubeatsといしわたり淳治と蔦谷好位置が出てた関ジャムをたまたま見たけど、面白かった。青森の高校生がここまで来たのかって勝手に感慨深くなる。この本もよく読んでた。文庫じゃなくてハードカバーのやつ。
9日は、なぜか親とうなぎを食べに行った。うなぎって値段と味が釣り合っていないと前々から思っていたけど、そこのうなぎは美味しかったし、サービスが行き届いていた。
あと、迎賓館が無料開放日だったので、初めて行ってみた。ウィーンに行った時のことを思い出した。時間帯が悪くて、逆光になるせいであまり綺麗な写真が取れなかった。
夜は、「ヒムケン先生」と借りてきた「ビューティー・インサイド」を見た。
ヒムケン先生のゲストで飯豊まりえさんが出てたけど、日村さんと並ぶとパシフィックヒムのことを思い出して笑ってしまう。カメラ担がされたときに「これやってみたかったんです〜」って反応する飯豊さんがめちゃくちゃキュートだった回。
ビューティーインサイドは毎日姿が変わってしまう主人公が恋に落ちる話。いくらでもコメディっぽい話に持っていける題材なのに、王道ラブストーリーからブレないし、見た目の変化を自分がどう受け入れるか、他人にどう受け取ってもらえるか、それを踏まえてどう行動していくかっていうコミュニケーションの話として面白かった。
画面が綺麗で見惚れるし、ロマコメでも韓国映画レベル高え〜っていうことを改めて知る一本、あと少し時間が短ければ何も言うことがない。
去年気づいたら韓国映画を全然見てなかったので、今年は意識してチェックしていきたい。
あとはゴールデングローブの行方をTLから追っていた。オープニングムービーは、司会のジミー・ファロンと豪華ゲストが「ラ・ラ・ランド」の曲に合わせて踊るものだったんだけど、その一角に「ストレンジャー・シングス」の子供たちがいて、しかもかなり長い尺割かれてて、改めて人気を実感。そして、劇中で良いやつなのに余りに可哀想な扱いを受けるので、逆に人気がでているバーブも登場!
Jimmy Fallon's Golden Globes Cold Open
「ストレンジャー・シングス」がいかに過去の名作から影響をうけているかをカット割りから分析している動画が面白い。
あと、同時期に聞いていたこともあるけど、このドラマを見るたびにくるりの上海蟹の歌のこの歌詞を思い出す。
ずっと泣いてた 君はプレデター
決死の思いで 起こしたクーデター
もういいよ そういうの
君はもう一人じゃないから
話はそれるけど、「ラ・ラ・ランド」めちゃくちゃ楽しみなんだけけど、いかんせん公開遅すぎでは。ベトナムに行った時に仲良くなった現地の大学生が、fbにベトナム語で感想書いていて、もうベトナムでも公開されているのかとおどろいた。
10日は、10時頃起床。
去年の秋からのんびりしすぎた結果、朝10時に起きられるかどうかみたいな暮らしをしていて、自己嫌悪に陥ることもしばしばあったけど、最近は逆に今しかできない贅沢だとも考えて、なんとかやっている気がする。
大学の授業に行ったあと、前日のメリル・ストリープのスピーチが話題になっていたので、こんな記事を書いてみた。
あとは、ちょうどある企業のインターンに参加している後輩の相談に乗る。もっとハウツー的な意見が欲しかったのかもしれないけど、わりとメンタル面よりの話を進めてしまったので少し反省。
大学では映画の授業を取っていて、黒沢清の「トウキョウソナタ」や矢崎仁司の「磨トロベリーショートケイクス」を見ながら都市の描き方について考察してみるみたいな回だった。トウキョウソナタはこんなブログを書いてしまうくらい好き
2017年1週目のこと その1
2017年は映画や本の感想だけでなくて、日々のことも書いていこうかなと思う。
2017年は「継続」や「習慣」をテーマとして意識して過ごしたい。
元旦、朝は家族でおせち食べてのんびり過ごして、午後は天皇杯の決勝を見る。
序盤、中村憲剛に鬼の形相で迫る小笠原の姿にこの試合に対する気合いを感じ(ガットゥーゾみたいだった!)、準決勝での負傷を押して出場した山本脩斗の先制点でぶちあがる。後半は、フロンターレとのコンディションの差が明白でハラハラしたけど、なんとか同点でしのぎ、延長で退団が決まっていたファブリシオのゴールが入ったときはガッツポーズ。金崎夢生不在だったけどチーム一丸で勝ち、良い2016年シーズンの締めくくりだった。2016年シーズンは3試合スタジアムに見に行ったけど、2017年は5試合は見に行こうと心に誓った。
サッカー観戦後は、ファーストデーなのでチャリで早稲田松竹に行き、小津安二郎「晩春」を見る。正月っぽいと思って以前から構想していた。
見たあと色々感想を探していたら、やたら「壺」のことが書いてあって、何のことを言っているんだろうと不思議な気持ちになる。その後、蓮實重彦などがその壺を巡って論争があったことを知る。見ているときは余裕で見過ごしていたので、自分の見る力のなさを実感する。
2日は、箱根駅伝と「ご本、出しておきますね」を見た記憶しか残っていない。
箱根駅伝は、早稲田のことが気にかからないわけではないけど、別に勝たなかったからどうってことでもない感じ。結局早慶戦も1回も見に行かなかったなぁ。
「ご本、出しておきますね」は、村田沙耶香が「小説で人を救っていきたい」としれっと言っていて、かっこよかった。朝井リョウが恩田陸の「蜂蜜と遠雷」とさくらももこのエッセイを勧めていた。さくらももこは同じ誕生日であることがつい先日判明したので、今年は強化年間にしていきたい。
3日(と7日もだけど)は中高の部活の友達とサッカーをする。
8時半集合でサッカーをした後にみなとみらいの万葉倶楽部にいく流れは、去年に引き続き恒例行事になりつつあるイベント。社会人として働いている子、医者や弁護士を目指して引き続き勉強している子、アメリカの大学の博士課程に進む子もいて、近況報告に花が咲いた。多少エモい話もした。 12歳くらいからの友達だけど、みんなもう他の居場所があって、そこでは私が知らない姿があるという事実に猛烈にグッとくるときが最近しばしばある。
その2へ続く
2017年1週目のこと その2
1月1週目のこと。第1弾はこちらから
4日にはアップリンクの見逃した映画特集で「スポットライト 世紀のスクープ」を見る。
めちゃくちゃ面白かった!信仰にまつわる問題やお仕事映画としての面白さもあるけど、ボストンの「街」に住む生え抜きとよそ者について語られた映画だった。
ボストン・グローブ社に新任した局長(よそ者)が最初に「バンビーノの呪い」(ベーブ・ルースがボストン・レッドソックスからニューヨーク・ヤンキースに移籍して以来、レッドソックスがワールドシリーズで勝てなくなった逸話)にまつわる本を読み、最初の編集長会議みたいなシーンでも、ペドロ・マルティネス(当時のレッドソックスのエース)に関する話に興味をそれほど示さず、いきなり教会の事件に踏み込む。
一方でボストンの生え抜きである記者たちは、ボストンにまつわる慣習に無意識に囚われていて、教会の暗部に踏み込む新局長や弁護士をうさんくさい人扱いするけど、彼らとの交流を通じて、ボストンにまつわる「呪い」を解いていこうとする。そして、彼らのボストンっ子としての強みが活きる。事件の被害者から被害状況を聞き出そうとする際に、地元民ならではのトークで共感を示そうとする。こういった脚本の妙を感じながら楽しめた。フェンウェイパークやクラムチャウダーが出てくるのもボストン映画だった。
アップリンクの見逃した特集は、去年も「グッド・ストライプス」を見たので、これまたお正月の恒例行事になりつつある。嬉しい。
5日はAirbnbやっている知人に頼まれて、香港からの観光客夫婦を上野駅に迎えにいく。彼らと待ち合わせをする際の目印として自分の服装を伝えたところ、向こうはその返信で自撮りを送ってきて、なんとなくグローバルを感じた。自分は自撮り送れず。会って話してたら、「日本人は英語が話せない人が多いけど、君は違うね」的な褒められ方をされて、まぁそんなひとくくりにしなくてもと思うけど、ほめ言葉を素直に受け取った。
待ち合わせの前後に遅ればせながら植本一子の「かなわない」を読む。
子どもを産んだら「お母さん」になれるんだと思ったらそうじゃなかった。私は自分が生まれた時から何も変わっていない気がする。子どものままかと言えばそうではなく、ただ知恵だけがついた。お母さんであり女であり少女であり私なのだった。「お母さん」だけになれたら、こんなに苦しい思いをすることもなかったのだろう。私はいろんなものに未練がある。
周りに母親になった人がいないから、母親になるってことのリアリティがビシバシ伝わってきた。
あと、ECDの奥さんってことは内容紹介から知っていたけど、シャムキャッツ・cero・スカートなどとも交流がある人というのは知らなかったので、5年くらい前の東京のインディーシーンを振り返る面白さもあった。 次出るこれも読みたい。
ちょっと運動を兼ねて、上野までチャリでいったら、寒さもあって帰り道にまぁまぁバテる。
6日は、普段行かない理工キャンパスにいって、この本を借りた。
あとは、バナおぎドリーのもろもろの話を見た記憶しかない。年末、矢作さんがラジオの生放送で婚姻届を出したのよかった。